豊かな森を、守ってゆく。行政、NGO、社員、そしてお客様を巻き込んで。

CSR委員会 環境チーム
豊かな森を守るため~行政・NGO・オルビスの三位一体の取り組み~

オルビスの環境活動の特徴は、社員一人ひとりが「当事者」として関わることを重視していることにある。2002年より、行政(山梨県)、NGO(公益財団法人オイスカ)などを巻きこみ、山梨県での森づくり活動をスタートさせた。その中心は様々な部署の6名のメンバーで構成される「CSR委員会 環境チーム」だ。森づくりの背景にあるのは、「大量の部数のカタログを発行する通信販売が主軸のオルビスにとって、紙資源をもたらしてくれる豊かな森を守りたい」という願い。従業員やその家族が、年2回のボランティア活動で植林や間伐に取り組んでおり、環境チームが、環境活動全体の企画から調整、運営、社内外へのPRまで、一手に引き受けている。

どうすれば「人ごと」が「自分ごと」になるのか? 試行錯誤の末に生まれた企画の数々

活動を始めてから10数年間、常に順調だったわけではない。参加者が減少し、どこか「やりたい人だけがやればいい」という空気が社内に生まれつつあった。どうすれば「有志のボランティア」から「全社的な活動」に認識を変えられるのか? 全社員に環境活動を自分ごとのように考えられるような企画を、メンバー内でとことん議論し合った。打開するカギは、周りを「うまく巻き込む」ことだった。
まずは、各部署とのコラボレーション企画の実現に奔走した。プロジェクトリーダーの佐々木哲哉は、情報システム部にいる立場を活かし、部署のメンバーからアイデアを募った。そこで生まれたのが、植林活動中にiPadで『自然の美しさ』を捉えた一瞬を撮影してもらい、全社員の投票で選ばれた写真を撮影したチームには、環境にちなんだプレゼントをする、という企画だ。佐々木のモットーはこうだ。「環境活動への取り組みを自分事化するには、まずは活動を楽しむこと、楽しめる活動することが一番」。
子ども好きな金昭希が推進したのは、家族連れで参加してもらい、親子で自然について学べるキッズプログラムだ。「一方通行ではなく、子どもたちにもっと活動的に自然を味わってほしい」。そんな願いをこめて、木でツリーボードをつくるという企画をオイスカと共同で実現させた。あるときには、間伐の役割という、大人もちゃんとわかっていない仕組みを、紙芝居で上演した。子どもだけでなく親も一緒に笑顔に包まれていく。

仕事の担当範囲は自分で決めない

活動の楽しさを広げるためのもう一つの試みは、活動のレポートブログ「エコログ」をさらに浸透させること。エコログの広報を担当している藤村宣之は、取引先企業にアピールするための秘策を考えついた。それはメールの署名にエコログのURLをつけること。ささいなことかと思いきや、PV数が増え、取引先から「あのブログ見ているよ」「家族が参加したいと言っているだけど」などと、予想以上に好反応が返ってきた。
本業と並行してここまで力を注げるのはなぜなのか? それは、メンバーが、参加者の喜ぶ姿を想像しながら、抜群のチームワークで企画・運営を行っているからだろう。彼らには「自分の仕事はここまで」という発想はない。本業で忙しいメンバーがいれば、他のメンバーが補い、サポートし合うのが普通のこと。「だからこそ、メンバー同士の結束も固いのだと思います。」と、店舗営業部の榊田倫大は優しく笑う。

さらなる理想は、「オルビス=環境を意識した会社」というブランディング

こうした多彩な企画が奏功し、参加者数は増加傾向をたどっている。参加者が実際に体を動かして森に触れることで、環境問題への関心が高まり、環境活動を自分ごととして捉えてくれるようになってきたのだろう。
今後、環境チームが注力したいことは何か? 堀江卓誠は「もっと活動の幅を広げ、全社的なブランディングを強化したい」と意欲を見せる。「『オルビス=環境を意識して実践している会社』というイメージを、お客様や取引先にもっと浸透させたい」。
その布石として、通販営業部を中心として、里山の木でつくったしおりをお客様に届けるという試みが行われた。エコログでの発信は続けていたものの、環境活動の実際の成果物をお客様に贈るというのは初の試みだ。すると「いつか私も参加したい」というお声をいただくなど、直接の反響もあったと、コールセンター所属の佐々木美枝は言う。オルビスの環境活動の魅力や意義をお客様に伝える大切さをメンバーは実感した。
森づくりは数年スパンで目に見える成果が出るものではない。中長期的な視点で、社内での活性化、環境を守る意識の醸成に取り組んでいくことが重要になる。環境チームの挑戦は今後も続いていく。

PROFILE

佐々木 哲哉

情報システム部 システム企画Ⅱチーム 課長

佐々木 哲哉 Tetsuya Sasaki
2009年入社

「環境活動を、楽しく」をモットーにリーダーとして活動の活性化をはかりながら、全体の管理を務める。

堀江 卓誠

品質・購買戦略部 品質保証チーム 係長

堀江 卓誠 Takuma Horie
2008年入社

オイスカとの各種調整のほか、活動後の「エコログ」の編集を担当。

金 昭希

通販営業部 カタログ企画チーム 主任

金 昭希 Kim Sohee
2008年入社

活動内容の企画立案をする中で、主にキッズプログラムを主導。

藤村 宣之

フルフィル企画管理部 主任

藤村 宣之 Nobuyuki Fujimura
2007年入社

社内アンケートの実施やポスターの制作を通じて参加者の促進に努める。

田中 裕

店舗営業部 主任

榊田 倫大 Tomohiro Sakakida
2011年入社

活動当日の協力会社との調整や全体的な運営を行う。

佐々木 美枝

CRM・顧客満足推進部 コールセンター 主任

佐々木 美枝 Mie Sasaki
2006年入社

イベントの事前準備から事後レポート等の社内外への発信を担当。