2021.3.14

入社3年目で社長に直談判。新規プロジェクトを立ち上げたリーダーが語る、オルビスで働く面白さ

PROJECT

JOB&CULTURE

 ORBIS

こんにちは。ブログ担当の栗本です。

今回は、新卒入社3年目から大きなプロジェクトを担っている大池智之さんをご紹介します。大池さんは、経営戦略部に所属しながら、ニキビケアライン「クリアシリーズ」の復活を目指すプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダーも兼任しています。

3年目で「社長に直談判」に踏み切った大池さんの熱意とは?「去年の自分より圧倒的に勝っている」と語る大池さんに、オルビスでの仕事にかける想いを聞きました。

 
 

「クリアシリーズ」を復活させるため社長に直談判

 

――大池さんは、経営戦略部に所属しながら、昨年からクリアシリーズのプロジェクトリーダーも務めています。入社3年目でプロジェクトリーダーになった背景には、何があったのでしょうか。

 

そもそも、クリアシリーズはニキビケアを目的としてオルビスでも長く愛されてきた商品です。製品力も高く、安定して新規顧客の獲得もできており、リピート率も高かった。市場に対して付加価値のある商品だということがわかっていました。

ですが、2018年から組織全体のリブランディングに伴い、象徴商品である「オルビスユー」は注目を集め売り上げも伸びた反面、クリアシリーズが“荒れた”んです。

当時、売上責任を最も背負う部署でCRM(顧客関係管理)を行っていましたが、データの推移からも売り上げが徐々に下がっていることが見て取れました。このままだと、これまでクリアシリーズでつながっているお客様との関係が希薄化してしまう。それはブランド全体にとって大きな損失になると考えました。

実は、私はこの商品を学生時代から今も使い続けていて、商品の良さはよくわかっていました。多くの人たちに知ってもらうことで世の中のためになる商品だというのは、それまでのデータからも確信がありました。多数のリソースがオルビスユーに割かれる中で、自分ひとりくらいは「クリア」について真剣に向き合ってもいいのではないかと思ったんです。

 

――そこから具体的にどのように動かれたんですか?

 

色々と案を考える中で、リブランディングに伴い組織全体のビジネスモデルが変わっている中、小手先でどうにかなることではなく、結果的には「クリアも根本的に変えていく必要がある」との結論に至りました。そういった話を、当時商品企画部部長だった西野さんに相談してみたところ共感してもらい、経営会議での提案まで道筋を作っていただきました。当時入社3年目でしたが、社長に「こうすればクリアは生き返ることができる」と直談判できる機会をもらえたんです。

結果、クリアシリーズはプロジェクト化しました。いまは8人ほどのチームで動いており、私はそのリーダーを務めています。

リブランディングを経て、昨年夏には前年比で倍以上の新規顧客獲得を実現しました。また、この提案を皮切りに始まった「オルビスアクアシリーズ」も商品開発に関わらせてもらい、昨年10月末に商品が発売となりました。

マーケティング一筋の自分にとって、オルビスは第一志望だった

 

――先ほど「クリアシリーズをご自身で使われていた」という話もありましたが、そもそも大池さんがオルビスに入社された理由はなんだったのでしょうか。

 

もちろん商材の良さを自分自身で知っていたというのはありますが、特に業界を化粧品に絞っていたわけではありませんでした。そもそも、私は高校2年生の頃から、明確に「マーケティング」を仕事にしたいと思っており、職種の軸を強く持っていたんです。

大学受験を目前に控えて、将来やりたい仕事を調べている中、ある日、偶然「コンビニの店舗は購入を促すために導線が計算されている」といった、物を売る現場には裏側の仕掛けがあることを知り、すごく面白い仕事だなと思ったんです。同じものを提供していても、打ち出し方や見せ方でまるで違う結果になる。この「戦略を作ること」を仕事にしたいと考えました。大学もマーケティングを勉強するために選び、進学後もマーケティングを中心に学びました。

 

――そこまでマーケティングを追求していた大池さんは、なぜオルビスを選んだのでしょう。

 

世の中の購買意思決定の7~8割は女性が決めていると言われており、最初のキャリアでは女性をメインターゲットとする商材を扱う企業がいいと考えていました。その点、化粧品はすごく良い商材でした。ほかにも理由はいくつかありますが、これからの時代、マーケティングを追求するためには「直販ビジネスモデル」であることが必須だと感じていました。

 

マーケターは数字をきちんと把握することが大事です。ダイレクトマーケティングを得意としているメーカーであれば、どのような人が商品を買っているか、何回目の購入なのか、年に何回購入されているか、店舗購入なのかアプリなのか、アプリと店舗の購入比率はどうなのかなど、お客様の動きが詳細にデータとして見ることができます。それらデータを元に自ら仮説を立てて行動し、結果を検証、それを反映させた次なる施策へ、という風に、質の高いPDCAを高速で回していけると考えました。

数字的根拠があれば、若手であっても独自の仮説や切り口で説得力のある提案ができます。オルビスには膨大なデータがあり、若いうちから裁量を持たせてもらえる組織風土だと聞いていたので、年齢や役職問わず、活躍しやすい環境だと思ったんです。

 

去年の自分より圧倒的に勝っている、と思える

 

――実際に入社してから、希望通りのキャリアは歩めていますか?

 

入社してすぐにウェブ企画チーム、その後は顧客データを扱う通販営業チームに配属されましたが、実は希望通りだったんです。マーケターとして成長するためにも社内の数字をきちんと把握しておく必要性を感じていたので、社内で一番数字を見る通販営業チームに早期に配属されたいと考えていました。

通販営業チームはいわゆる普通の外まわりをして商談をするような営業ではなく、「既存顧客向けのマーケティング部隊」です。オルビスを愛用している人でも属性が異なる中で、人に合わせてコミュニケーションやキャンペーン方法を企画し、実行、評価まで担えるのは貴重な経験でした。

その後マーケティング戦略部に移動し、現在の部署に至りますが、自分の中では、入社から一貫して「お客様に商品やブランドを届ける戦略づくり=マーケティング」をしている感覚なんです。

 

――最後に、大池さんが今後オルビスで実現したいことを教えてください。

 

クリアシリーズに関しては、プロジェクトを立ち上げてからまだ1年なので、2年目はもっと大きく成長をさせていきたいですね。正直毎日大変ですが、新しいことへのチャレンジが多い分、去年の自分と比較して圧倒的に勝っていると思えるし、来年もそうありたいです。

また、マーケターとしての道を極め、将来はCMO(Chief Marketing Officer)のような存在になりたいと考えています。役職や肩書にこだわりはありませんが、マーケティングという概念を通じて事業を成長させることで、オルビスブランドの成長に寄与していきたいです。

 

取材・文:富田七

  ※本記事内容は、公開日(2021年3月14日)時点の情報に基づきます。
 
Profile

大池 智之(Oike Tomoyuki)

新卒入社5年目。営業部、マーケティング事業部を経て、現在は経営戦略部 経営戦略グループに所属。「クリアシリーズ」のリブランディングの必要性に着目し、社長に直談判。同シリーズのプロジェクトリーダーも兼任する。

PROJECT back number

vol.1
2024.04.18

働く場所や仕事の内容が異なっても、『ONE ORBIS』として目指す姿は同じ。全社で気持ちをひとつにして臨んだ2024年入社式への想いとは

vol.2
2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】構造改革を経て、目指すのは「素肌ウェルネス」の追求(後編)

vol.3
2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】5年間のリブランディングによる構造改革で生み出した成果とオルビスの現在地、そしてこれから(前編)

vol.4
2024.03.19

プロダクトが持つ気配もデザインできるように

vol.5
2024.02.19

広告代理店、事業会社のどちらを選択するか。マーケターを目指した学生の就職活動体験記

vol.6
2024.02.15

2024年のオルビスが目指すもの。全社総会『ONE ORBIS FORUM 2023 WINTER』で語られた、「お客様視点」の重要性とは

vol.7
2024.01.26

BtoB事業躍進の背景を語る。オルビスが目指す「お客様との新たな接点づくり」とは

vol.8
2023.12.25

「ONE ORBISで、ともに前へ。」いま改めて振り返る、内定式で語られた、オルビスの揺るがない軸と目指す姿

vol.9
2023.12.08

「自分らしさ」を活かした接客スタイルを実現。業界未経験のBAが感じる、オルビスで働くやりがいと成長実感

vol.10
2023.11.30

化粧品業界は自分にとって「最も遠い業界」だから面白い。若手マーケターが成長を実感できる、オルビス独自の環境とは

vol.11
2023.11.21

オルビスの“組織戦闘力”を上げる。HR領域で組織開発グループが手掛ける、社内から始まる価値創造

vol.12
2023.09.29

コンテンツ制作を起点に「ブランド価値」を守りつつ「売上」をつくる。コミュニケーション企画の面白さとやりがい

vol.13
2023.09.25

リブランディングからの実りを全社で実感「ONE ORBIS FORUM 2023 SUMMER」で語られた更なるブランド成長への想い

vol.14
2023.09.11

「クリーンビューティ」への新たな挑戦。他社を経験した商品企画スペシャリストが実現したいこと

vol.15
2023.09.05

販売好調、オルビス最高峰のエイジングケアシリーズ『オルビスユー ドットシリーズ』リニューアルの葛藤と挑戦

vol.16
2023.08.10

ベスコス獲得やSNS拡散はなぜ必要か。ブランド力を育てるPR・ファネル戦略グループが、新体制で目指すこと

vol.17
2023.07.12

オルビス全社表彰イベントのベストパフォーマーに聞く。一人ひとりが追求する「お客様起点」の考え方とアクション

vol.18
2023.06.14

ブランドの共感者とともに、オルビスの未来を創る。新たなオウンドメディア 「ORBIS IS 」が目指すこととは

vol.19
2023.05.09

リブランディングから5年。変化を経て見えたオルビスの価値と「さらなる進化」に向けた3つの課題

vol.20
2023.05.08

里山再生に10年。 人と自然の共生を目指す、オルビスの森づくりとは

vol.21
2023.04.25

お客様の“顔”が見える環境で、マーケターとしてのスキルを磨く。「定量×定性」で深めるオルビスのCRM

vol.22
2023.03.16

提供価値「スマートエイジング®」への共感を軸に自走する組織へ。挑戦を続けるチームづくりに必要なリーダーシップとは

vol.23
2023.03.16

オルビスらしいマーケティングの本質とは? 代表の小林と考える、「クリアフル」のリブランディングから見えたこと

vol.24
2022.12.20

“自信のなさ”をバネに挑戦し続ける、「ORBIS Mr.」のリーダーが世の中に届けたいメッセージ

vol.25
2022.12.07

成長を求め広告代理店から転職。オルビスだからできる“深さ”を追求するマーケティングの面白さ

vol.26
2022.11.30

オルビスがアプリ内新サービス『肌カ.ル.テ』で目指す、「深く・長い」お客様との関係づくりとは

vol.27
2022.11.24

お客様に寄り添い、自分らしく働ける。転職して実感した、オルビスのBAとして働く魅力とは

vol.28
2022.11.18

オルビスが週2日出社の「ハイブリッドワーク」を導入した背景、狙いとは?

vol.29
2022.10.20

お客様への価値提供を考え抜き、ブランドとして進化し続ける。オルビス商品企画の面白さとやりがい

vol.30
2022.07.28

2021年新卒入社のリアルな声。入社1年を経た「今」、私たちが感じていること

vol.31
2022.07.20

オルビスが掲げるビジョンの実現に向けて、最も貢献したメンバー、プロジェクトとは?年に1度の全社表彰イベント『ONE ORBIS AWARD 2022』の全貌をお届けします!

vol.32
2022.06.30

“日本一のマーケター”を目指す学生が辿り着いた先が、オルビスだった話

vol.33
2022.06.09

「スマートエイジング(R)」はビューティーだけではない。 2029年の成長ブースター創出のための苦労と未来への兆し(後編)

vol.34
2022.06.09

ビジョンを体現するサイト「Portal to the Future」の真の狙いとは。 新規事業の立ち上げから考える、オルビスが目指す未来(前編)

vol.35
2022.04.28

他社でキャリアを重ねた3者は、なぜオルビスへ? 中途社員が組織や働き方について本音で語ります

vol.36
2022.04.04

「小林の部屋」を覗いてみたら、そこは会社のトップと社員がフラットに想いを伝え合う場でした。

vol.37
2022.03.29

【トップインタビュー】デジタルとリアルの融合、顧客起点でのDX推進で新たなブランド価値の創出へ

vol.38
2022.03.02

優勝チームを発表!オルビスの長期インターンで1位に輝いた新規事業とは?(後編)

vol.39
2022.03.02

12名の学生と描く未来。オルビスが新規事業開発の長期インターンを実施!(前編)

vol.40
2022.02.15

入社2年目にして販売戦略を先導するMDに。年次にかかわらず挑戦できるオルビスの成長環境とは

vol.41
2022.01.18

累計約1,000名の社員が参加した社内アカデミー「ORBIS LAB」の開催事例をご紹介します!(後編)

vol.42
2022.01.17

多様な個の掛け算、学び合いが社員の成長を加速させる。「ORBIS LAB」運営メンバーに徹底インタビューしました! (前編)

vol.43
2022.01.13

2022年も、「ONE ORBIS」で最高のスタート。『KICK OFF MEETING 2022』を開催しました!

vol.44
2021.12.22

「ONE ORBIS」で駆け抜けた1年、そして未来へ。『ONE ORBIS FORUM 2021 WINTER』の全貌をお届けします!

vol.45
2021.12.08

オルビスとお客様を繋ぐ「虹」、ビスタが主役の3日間。『BISTA WEEK 2021』に密着しました!

vol.46
2021.12.03

一人ひとりの行動の積み重ねが会社のカルチャーを作る。「未来志向×オープンマインド」を醸成した3年間

vol.47
2021.12.01

ビューティ領域にとどまらない新規事業への挑戦。オルビスの未来をゼロイチで創造するリーダーの想い

vol.48
2021.11.25

「柔軟性とスピード感の両立」。大手化粧品メーカーから転職して1年、肌で感じたオルビスの強みとは

vol.49
2021.11.15

2018年からの3年を振り返る、リブランディングのこれまでとオルビスの未来とは

vol.50
2021.09.21

パーソナライズにサラダ販売。多角的な取り組みを牽引する、新規事業開発グループが目指す未来

vol.51
2021.08.19

部署も役職も超えて「ONE ORBIS」でお客様への価値提供を考える一日。全社総会『ONE ORBIS FORUM 2021 SUMMER』をレポートします!

vol.52
2021.06.14

風土と制度を両輪で変える。「変革エージェント」として組織改革を支えた、HRの進化

vol.53
2021.06.04

2度の産休を経て、さらに“自分らしく”。オルビスのフラットな風土で活躍する女性マネージャーの働き方

vol.54
2021.05.10

「その人そのものの良さを解放したい。」メンズ化粧品ブランド「Mr.」タスクフォースを立ち上げた新卒11年目社員の想いとは

vol.55
2021.05.10

マーケコンサル会社とスタートアップを経てオルビスへ。オルビスだからできること、そして実現したい未来とは

vol.56
2021.04.13

障がいに関わらず、専門性を高めていけるオルビスで、成長し続けたい

vol.57
2021.03.23

「ビューティーアドバイザーの数だけお客様に喜んでいただけるような魅力を持っている」ビューティーアドバイザー・チーフを経験したスーパーバイザーの想いとは

Related article

2024.04.18

働く場所や仕事の内容が異なっても、『ONE ORBIS』として目指す姿は同じ。全社で気持ちをひとつにして臨んだ2024年入社式への想いとは

2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】構造改革を経て、目指すのは「素肌ウェルネス」の追求(後編)

2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】5年間のリブランディングによる構造改革で生み出した成果とオルビスの現在地、そしてこれから(前編)