「かわいい」は私と誰かの笑顔に。│オルビス代表に聞いたペンギンリング プロジェクト
SUSTAINABILITY
未来を担う子どもたちを、お客様とともに、パートナー団体へのポイント寄付やコラボ商品のご購入を通じた支援など様々な形で応援する取り組み「ORBIS ペンギンリング プロジェクト」。
2024年10月にスタートしたこの活動は、おかげさまで1周年を迎えました。
2025年1月に山口裕絵がオルビス代表に就任してからも、よりメッセージ性を高めて皆さまとともに支援の輪を広げる活動を続けています。
そんな2025年1月のある日、代表就任間もない山口がある一文を社内チャットに書き込みました。
10月20日発売の子供地球基金コラボ「オルビス ハンドトリートメント」の画像を見て一言「なーんじゃこりゃ」!
まだ山口の素顔をよく知らない私たち社員は、その素直な一言に不意にほっこりとした気持ちにさせられました。

※山口の書き込みの再現
今回、1周年を迎えたペンギンリング プロジェクトに対する代表としての思いとともに、書き込みの心境について山口に聞きました。

社会と繋がれることの喜び
――ペンギンリングプロジェクトが1周年を迎えました。まずは率直な感想を教えてください。
山口:子どもの未来を一緒に作っていく活動をするのはなんだかとってもあたたかいし、オルビスを通じてそういう活動をお客様と取り組むことが素直に嬉しいと感じています。
ボランティアとかって、自分一人だとなんだか踏み出せなかったりしませんか。こういう、オルビスという企業で一緒に参画できること。みんなと一緒にアクションを考えて行動できることはすごくうれしいなと感じています。
――そう、うれしい。私個人の話をすると、私には子どもが居ません。けれども、こういう活動を通じて、子どもの未来を創る支援に参加できることへ、あたたかな気持ちを感じています。なんだか、社会と繋がれた感じがして。……子どもが居ない自分も「こんな方法で社会に関われるんだ、関わって良いんだ」って、心が少し軽くなるような感覚がありました。

――ペンギンリングプロジェクトの現状についてどのように手応えを感じていますか。
山口:昨年の開始以降、6万件を超える賛同がお客様からあり、すごく大きなことだと感じています。お客様が本来ならばご自身のお買い物などに使えるポイントを、プロジェクトに共感してご寄付いただけたことが本当にうれしいと思っています。
――子供地球基金についての印象を教えてください。
山口:代表の鳥居さんが始められた活動の一歩が、いまこんなに世界に広がっていることを素晴らしいと感じています。子どもたちが創り出すことのできる素晴らしい絵を世界中から集め、その絵による収益が支援を必要とする子どもたちを救う基金となる――そういう、子どもたちが子どもたちを救うという考え方って「子どもは大人の庇護のもとにある」という固定観念があったりすると、あまり出てこない発想じゃないですか。アートの力で、子どもが子どもを救うことができるという理念にとても驚くとともに深く共感しました。
「可愛い」ことの大切な意味
――今回発売の子供地球基金コラボ「ハンドトリートメント」を見て、社内チャットに書き込んだ「なーんじゃこりゃ」のコメントには、新鮮な驚きがありました。
山口:もう、見た瞬間、そのまま言葉を書いちゃった!「心を掴まれた」の一言ですよね。なんとも言えない、フクロウと星と……絵のタッチが良いのかな。「アートだな」と感じます。我々も仕事の中でイラストを使うことがあるけれど、それは人に何かを伝えるためだったり、目的があります。この絵には、そうではない子どもの感情の熱量を感じます。理由とか、説明などを超えた、瞬間的な気持ちが「わわわっ」と湧いてきて。それがアートの力なんだなって思いました。

※ハンドトリートメントに使用された子どもの原画
――商品にとって「可愛い」とは、どういう意味を持つと考えますか?
山口:可愛いとか美しいとか、そういうポジティブな要素でお客様の心をつかむことはとても大切だと感じています。私たちが作ってお届けしている商品は、お客様に日常で使っていただくものなんですよね。お客様も含めて自分自身もなんですけど、可愛いとか、ポジティブに気持ちをもっていくことは安心につながりますよね。
ハンドトリートメントは、私はポーチの中に入れて持ち歩いているんですけど、手を洗った後に塗るときなんかに「可愛いな」って心がほぐれるんです。たった1秒、2秒のことかもしれないけれど、気持ちの切り替えにもなる。可愛いが持つ力ってそういうことかなって思います。
特に、1日に何度も使うものじゃないですか。そういう、日常的に視界に入って使っていくものが、可愛いな、素敵だなって思えることって、中身に入っているクリームの効能だけじゃなくって、心のケアにもつながると考えます。

――「可愛い」商品を手に取ることで、寄付に繋がるのがペンギンリングプロジェクトの仕組みのポイントでもありますよね。
山口:「子どもの笑顔に繋がるんですよ」って言われたら、自分も笑顔になっちゃう(笑)。自分が可愛いなって、ハッピーな気持ちになれる商品で子どもが笑顔になってくれたら、そのハッピーが2倍になるような気がする。できれば多くの方に手に取っていただきたい。できることなら、オルビスのお客様全員に知っていただいて可愛いと思ってもらいたいですね。
ちょっといい気持ちになる、寄付が持つ力
――この活動を今後どのように推進していきたいですか。
山口:そうですね……正直、この質問は難しいなと感じる部分があります。お客様のポイントですからね、大前提としては自由に使っていただきたい。でもその中で、もし私たちの活動に賛同していただけるなら、こんなにうれしいことは無いと思っています。「ちょっといいことをした」という自己肯定感を持てたり、なんだか心が前向きになったり。そんな気持ちに一緒になってみませんか。
あとは、寄付をお願いする一歩手前に、オルビスがなぜパートナー団体に共感しているのかということをお客様に丁寧に説明する必要があると感じています。活動の内容とか、活動の源泉になっている気持ちなどをしっかり発信していくことで、共感していただけるんじゃないかなと。もし賛同していただけたら、一緒に一歩踏み出してみていただきたいですね。

――逆に、ありがたいことに何度も寄付をしてくださったり、大きなポイントを寄付してくださった方もいらっしゃいます。
山口:本当に、まずは私たちの行動に共感してくださり、ありがとうございます。大きな応援をいただけたことに、心から感謝しています。そして、皆さまが「寄付してよかった」と思っていただけるように、寄付が届いた先の子どもたちの笑顔を共有していくことが大事だと考えています。なので、こうして記事などでご報告をすることをお約束します。
――ペンギンリング プロジェクトの今後の展望についてはいかがですか。
山口:こういった活動はできるだけ長く続けていきたいです。オルビス1社のサポートの力って、そんなに大きくないかもしれない。けれど、長く続けていくことが、ゆくゆくは大きなパワーになると信じているので、まずはそこに重きを置いていきたい。そして、支援先を少しずつ増やすこともできたらいいですね。
また、オルビスは、スキンケアがもたらす効果に関してプロであるという自負を持っています。そのオルビスが独自に持っている力を、支援をするときにサポートに使えたらいいな、とも考えています。金銭的なサポートはもちろんのことですが、スキンケアブランドだからこそできるノウハウで心を癒すことだったり、支援の形になれたら素敵だなと。
【山口へ一問一答】

Q1. ずばり、可愛いものが好きだ。
A. 好き。大好き。年々惹かれるようになってきました。お洋服とかはシンプルなものがいいけれど、ハンカチやポーチなどの小物は可愛いものを選んでしまいます。
Q2. 正直、寄付ってハードルが高いと思う?
A.なんとなく心のハードルがあるんじゃないかなって想像します。もしかしたら、商品の購入で寄付に繋がる方が参加しやすいのかもしれませんね。
Q3. 子どもが笑顔であるためには、大人が笑顔である必要がある?
A. 確かに(笑)。でも、子どもの笑顔につられて大人もにっこりすることがありますよね。子どもの笑顔に、大人の心が救われているのかもしれない。
Q4. 子供地球基金コラボのハンドトリートメント、何本買いますか?
A. わー、何本だろう。自分用と、旦那さん用と……ハンドトリートメントって、ギフトにもちょうどいいんですよね。さりげなく渡せるというか。これからのシーズン、人に会う機会が多くなるので、最低10本は買っちゃうかな。20本くらいになるかも?!
Q5. お客様にはもっとペンギンリング プロジェクトに目を向けてもらいたい?
A. 目を向けてほしいー!でも、そのためにはまず私たちが工夫して発信していかなければならないと思います。私たちはこれからも、もっともっと魅力的な発信を続けていきますので、見守ってください。賛同して頂ける皆さんの輪が広がっていくことが何よりもうれしいです。
インタビューを終えて

山口の飾らない言葉からは、ペンギンリング プロジェクトへの特別な思いを感じられました。
思わず出てきた「なーんじゃこりゃ」から分かったのは、可愛いものが持つ特殊であたたかなパワーについて。これからもオルビスは、心も癒せるような商品づくりを心がけていきます。
最後に、ペンギンリング プロジェクトに対する山口の言葉をお届けします。
寄付をしていただくことで、お客様と志を共有できているような、そんな一体感を感じることがあります。誰かと思いが同じだという心強さ、勇気が湧いてくる感じ。
心があったかくなりますよね。同じ思いでいてくれる方がこんなにもいらっしゃるんだという心強さを感じています。
オルビスだと多くの方の力が集まって大きな力になります。例えば同じ100万円でも、100人から集まった100万円より、1万人からの100万円のほうが、私は嬉しいと感じます。多くの人にこの取り組みを知ってもらいたい。
その気持ちにお応えするために、今後もオルビスは活動を続けていきます。
オルビスは今後も、ペンギンリングプロジェクトを通して様々な活動を行い、子どもたちに笑顔を届けられるように進んでいきます。
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※売上の一部が子供地球基金に寄付されます。
