1周年を迎えた「ペンギンリング プロジェクト」|牽引したリーダーに聞く1年の歩みとこれから
SUSTAINABILITY
2024年10月にスタートした「ORBIS ペンギンリング プロジェクト」。ポイント寄付やコラボ商品のご購入などを通して、パートナー団体と連携しながら、お客様と一緒に未来を担う子どもたちを応援しています。
この1年、多くの方がこの取り組みに共感を寄せてくださり、あたたかな輪が少しずつ広がってきました。寄付先のパートナー団体を通じて届いたのは「一人じゃないと感じました」「応援の気持ちに涙が出ました」といった、ご家庭や子どもたちの声。
その一つひとつに、私たちの想いが確かに届いていることを感じます。この1年のすべてのご支援に、心より感謝申し上げます。
今回は、ペンギンリング プロジェクトの立ち上げから1年間、その歩みを牽引してきたサステナビリティ推進室 室長・加藤由衣が、プロジェクトへの想いやこの1年の軌跡、そしてこれからの展望について語ります。ここからは加藤にバトンを渡し、お届けします。
サステナビリティの原点は、入社2年目の環境委員会
皆さまこんにちは!加藤です。私は2006年に新卒でオルビスへ入社し、以来ずっと商品企画に携わりつつ、現在はサステナビリティ推進室を兼任しています。
2008年に部門横断の環境委員会に在籍したことをきっかけに「オルビスが社会にどう貢献できるか」「どうすれば社会と共生できるか」ということは、ずっと自分のなかの大切なテーマとして考えてきました。
2022年にサステナビリティ推進室が立ち上がり、オルビスが目指す「ひとりひとりが持つ美しさが、多様に表現されるここちよい社会」をサステナブルに実現するために何ができるだろうと考えたどり着いたのが、未来を担う子どもたちを支える活動でした。

加藤は、2025年度より執行役員として経営の立場からもオルビスをリード。プライベートでは中学1年生の女の子と小学5年生の双子の男の子を育てる三児の母でもあります。
2008年の環境委員会では「子どもの森プロジェクト」という活動に関わり、フィジーで子どもたちの支援と森林保護活動を行ってきました。
「ペンギンリング プロジェクト」に込めた、“社会で子どもを育てる”という想い
ペンギンリング プロジェクトという名前は「仲間同士で身を寄せ合い、子どもを守り、助け合う」という一部のペンギンの習性になぞらえて名付けています。子どもを育てるのは、親だけの責任ではなく、社会全体で支えていくものではないかと思っていて。
私自身、三人の子どもを育てる中で、子どもに願うことは「自分らしい幸せを見つけて、力強く生きていってほしい」という、それだけです。
ただ、社会の変化や経済的不安の中で、そのシンプルな願いが当たり前に叶うとは限らないことも実感しています。
だからこそ、自分の子どもに限らず、地域の子どもたちと接する日々の中で「この子たちが大人になる頃、社会はどうなっているのだろう」「私たち大人は今、何ができるだろう」と、自然と考えるようになりました。
このプロジェクトに込めた“社会で子どもを育てる”という思いは、そんな日常の気づきの積み重ねから生まれたものでもあります。

迷いの中で支えられた、パートナー団体とお客様の声
プロジェクトの準備段階では、悩むことや細かい調整の連続でした。そんな時にまず私の支えになってくれたのは、パートナー団体の皆さんの存在です。
パートナー団体を決めるにあたって、各代表の方とじっくりお話しさせていただいたのですが、そこで聞いた「子どもたちへの想い」、「自分の持てる力を社会のために使いたい」という真っ直ぐな気持ちは、私にとって本当に大きな支えとなっていました。損得なんて一切関係ない、そんな想いに直接触れられたことが、プロジェクトを進める上での原動力になっていたと思います。
中でも印象的だったのは「これは自分がやりたいからやっているんです」という言葉。“誰かのため”に見える活動も、その芯には“自分の命をどう使いたいか”という覚悟があって。そんな信念に触れるたび毎回胸を打たれて、感動してしまいます。

無事にプロジェクトがスタートしてからも、正直に言えばなかなか反響をいただけず不安になることも。それでも「この取り組みをもっとお客様に知っていただきたい」「思いも含めてお届けしたい」と、社内外の仲間と力を合わせ、アプリやメルマガ、カタログやイベントなど、さまざまな場を通じて、地道に発信を続けてきました。
そして少しずつ活動を知っていただく中で、ありがたいことに、さまざまな立場の方がこの思いに共感し、声を届けてくださいました。
「子育て中の母です。未来に向けたこの取り組みを応援したいと思いました」
「私は今、病気と闘う子どもを育てています。オルビスの活動にとても共感しました」
「自分も子ども支援に関わっています。支援を続けるのは大変だけれど、同じように取り組む企業の存在に励まされました」
子どもがいる方も、いない方も、それぞれの経験や想いを重ねてくださっている。そんなお声が本当にありがたく、私たちにとって大きな力になっています。
SNSやお問い合わせフォームを通じて、わざわざメッセージを送ってくださる方も多くて、オルビスのお客様は本当にあたたかい方ばかりだな、幸せだなと感じます。
だからこそ、私たちはそのお気持ちに応えていく責任があると思っていて、胸を張って活動を続けていきます。ペンギンリング プロジェクトを通じて、支援先の方だけじゃなく、関わってくれるいろんな人の心にも、何か前向きな力を届けられていたら嬉しいです。
支援をもっと身近に、安心してできるものに
私自身、寄付やボランティアって、少しハードルが高いと感じることがあって。「この金額で本当に意味があるのかな」「どこに寄付すればいいんだろう」――そんなふうに迷うこともあるからこそ、オルビスが“安心して踏み出せるきっかけ”になれたらと思っています。
例えば、知らなかった情報に触れ、関心を寄せる。寄付する・しないに限らず「こういう子どもがいるんだ」「こんな活動があるんだ」と知ってもらえるだけでも十分だと思っています。そして何かのときに「自分もやってみようかな」って思ってもらえるような、“きっかけ”になることを目指しています。

購入すると売上の一部が寄付される、子供地球基金とのコラボ商品
寄付は、誰かを支える行為であると同時に、時に自分自身の力にもなってくれるものだなと日々感じていて。誰かのために気持ちを込めてアクションできたな、という実感を、ぜひ寄付してくださった方にも感じてもらえたらいいなと思います。
また、誰かを想うあたたかな気持ちが循環していくことも願っています。個人的には、多くの子どもたちが大人になったときに、自分も社会のたくさんの人に支えてもらった実感をもって、次の世代のために…という思いになってくれたら嬉しいですね。
そして子どもたちに「この社会、ちょっといいかも」って思ってもらえる未来に近づけたらいいなと感じています。
それって、オルビスの考える“スマートエイジング”にもつながるんじゃないかと思っていて。誰かと比べてどうこうじゃなくて、自分自身が「心地いいな」って思える時間が、少しでも増えていく社会になったらいいなと思っています。

読者の皆さまへ
まずは、この記事を読んでくださってありがとうございます。
こうした発信に触れてくださること、感じたことを言葉にしてくださること、寄付という形で思いを託してくださること。そのすべてが、私たちにとって大きなエネルギーになっています。いつも支えてくださって、本当にありがとうございます。
私たちは、オルビスとしての想いやストーリーをもとにこの活動を続けていますが、皆さんそれぞれ、心が動く瞬間や大切にしたいと思うことは異なるかと思います。たとえば、子ども支援に限らず「これだったら自分もやってみたい」と思えることが、日常のどこかに見つかったら。それが誰かのためにつながるなら、すごく素敵なことだなと感じます。
このプロジェクトが、そのきっかけのひとつになっていたら、こんな嬉しいことはありません。これからも、皆さんにそう思っていただけるように、誠実に、ていねいに活動を続けていきます。
おわりに
加藤の言葉から、1年間の歩みや想いを感じていただけたでしょうか。
子どもたちの未来を想い、お客様とともに歩んできた1年。ペンギンリングプロジェクトは、この先も未来を担う子どもたちを応援し続けます。
これからも皆さまと一緒に、あたたかな支援の輪を広げていけますように。日頃からのご協力に、心より感謝申し上げます。
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※弊社都合で特別デザイン商品の販売を終了・または商品を変更することがございます。
