2021.5.10

「その人そのものの良さを解放したい。」メンズ化粧品ブランド「Mr.」タスクフォースを立ち上げた新卒11年目社員の想いとは

PROJECT

JOB&CULTURE

 ORBIS

こんにちは。ブログ担当の栗本です。

今回は、入社11年目の山口さんをご紹介します。人事の業務を経て、入社7年目に商品企画部に異動した山口直さんは、2019年にメンズ化粧品ブランド「Mr.シリーズ」のタスクフォースを立ち上げ、オルビスで自身のやりたいことを実現しています。会社と自身の成長に真摯に向き合い、2020年1月からはAD-リテンション戦略グループのグループマネジャーに就任。「オルビスだからこそ、チャレンジできる面白さやキャリア形成の多様さがある」と話す山口さんに、仕事への思いを聞きました。


 

――山口さんのこれまでのキャリアと現在のお仕事を教えてください。

新卒でオルビスに入社し、4月で10年目になります。人事部で社員教育に約6年間携わった後、入社7年目に商品企画グループへ異動し、スキンケア、ヘアケア、ボディケアなど常に3、4商品の企画や開発ディレクションを進めてきました。

昨年1月からは、AD-リテンション戦略グループのグループマネージャーとして、オルビスをまだ知らない方に、ブランドの魅力を発信し、接点を作ることで新規のお客様獲得に尽力しています。2019年夏にはメンズ化粧品ブランド「Mr.シリーズ」のタスクフォースを立ち上げ、現在はそのリーダーも務めていますね。

――「Mr.シリーズ」はどのような経緯から立ち上がったのですか?

メンズ化粧品市場の盛り上がりを受け、当初は商品のラインナップ拡充というミッションがありました。でも、この大きなチャンスをもっと生かすべきだと考え、単なるラインナップ拡充にとどまらず、マーケティング戦略からブランディング、商品企画まで全部やらせてほしいと提案しました。というのも、当時は販売チャネル別に各部門が動いている状況があり、1つのブランドを育てるには誰かが指針を立て、戦略のもとにチームとして動く必要があると思っていたんです。

この提案が受け入れられ、「Mr.シリーズ」の事業全体を担えるタスクフォースを立ち上げることができました。2018年からのオルビスの組織改革以降、部門横断的なプロジェクトが立ち上げやすくなっていたのも追い風でしたね。

――そもそも、山口さんが化粧品業界やオルビスを志望した理由は何ですか?

私は天然パーマなのがコンプレックスだったんですよ。中高生のころは直毛に憧れていたんですけど、ヘアワックスを使いだしたらコンプレックスが自信に変わっていく感覚があり、化粧品ってすごく素敵だなと思ったんです。 そんな商材を広めていきたいとの思いから、就活は化粧品業界に絞っていました。なかでも、これはオルビスが掲げているコアバリュー「SMART AGING」にも通じるんですが、一人ひとりの良さを見出して寄り添うという姿勢に共感し、入社を決めました。

――直接的に商品に関わらない人事部門に配属されたことは、どのように受け止めていましたか?

もともとは商品企画を希望していましたが、ものをつくることにこだわっていたわけではなかったんです。ブランドや会社の考えに共感し、そのDNAを広めたいと思っていたので、「広めてくれる人の採用や育成に携われる仕事だよね」と、すぐに受け入れることができました。

実際に人事部で働き始めてみて感じたんですが、手段は違えども、その人の良さを引き出すという点では、化粧品も人事も同じなんですよね。新人研修から管理職研修までを設計段階から担える裁量もあり、すごく楽しくて仕事にのめり込んでいました。

――人事から商品企画というのは珍しいキャリアパスですが、異動当初どのように感じましたか?

新人の頃から商品企画に携わってきた若手が多数いる中、人事をやってきた自分に何ができるのか、不安や焦りを感じましたね。会社員生活で一番悩んだ時期でした。ですが、僕はオルビスのブランドが好きでしたし、悩んだ末に「そもそも自分がオルビスを通して世の中に与えたい価値ってなんだったんだろう?」と原点に立ち返ると、人事も商品企画も、「人々に自信を与える」という自分のやりたいことを実現するための手段なんだと気づいたんです。

商品企画で最初から高いパフォーマンスを発揮するのが難しいのであれば、それ以外にもできることをしようと、メンターとして若手の育成を担う取り組みを始めました。

結果、部における自分の役割が認められ、横のコミュニケーションができる関係性が構築できたことで、商品企画の仕事にもプラスに作用しました。今となっては、人事や商品企画ひとすじのキャリアよりも、本当にやりたいことに気づけた今のキャリアパスで良かったと思っています。

――山口さんが今後、オルビスで実現したいことを教えてください。

メンズ化粧品市場を見ていると、「あるべき姿」をブランド側が提示している印象が強いんですよね。社会的にも、多様性や個を発揮するという文脈が強まっている反面、非常に個性の強い人を取り上げて「個性の発揮とはこういうこと」というメッセージを送ってしまっているように感じます。そうではなく、「Mr.シリーズをその人そのものの良さ、らしさを開放するブランドに育て、オルビスのフィロソフィーを体現していきたいと考えています。

 

※本記事内容は、公開日(2021年5月10日)時点の情報に基づきます。


Profile

山口 直(Yamaguchi Tadashi)

法政大学卒業後、新卒でオルビスに入社。人事、商品企画を経てAD-リテンション戦略グループ、グループマネジャーに就任。メンズスキンケアブランド「Mr. Produced by ORBIS」のタスクフォースリーダーも務める。

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2024年のオルビスが目指すもの。全社総会『ONE ORBIS FORUM 2023 WINTER』で語られた、「お客様視点」の重要性とは

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BtoB事業躍進の背景を語る。オルビスが目指す「お客様との新たな接点づくり」とは

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2021.04.13

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vol.58
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「ビューティーアドバイザーの数だけお客様に喜んでいただけるような魅力を持っている」ビューティーアドバイザー・チーフを経験したスーパーバイザーの想いとは

vol.59
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