2024.2.19

広告代理店、事業会社のどちらを選択するか。マーケターを目指した学生の就職活動体験記

PROJECT

JOB&CULTURE

 ORBIS

こんにちは。ブログ担当の髙木です。

2023年の新入社員は6名。うち5名がマーケティング部門、1名が商品企画部門に配属となり、それぞれの個性を活かしながらオルビスの事業成長を後押ししてくれています。

今回はその中でも、マーケティング職として入社した加藤紗良さんに、ご自身の就職活動を体験記として執筆してもらいました。

マーケティング職を志望し、広告代理店を中心に様々な企業を見てきた加藤さん。悩みながら進んだ就職活動を経て気づいたこととは?そして、最終的に事業会社であるオルビスを選択した理由とは?ぜひ、ご一読ください。

 
 

こんにちは。2023年4月にオルビス株式会社に新卒入社した加藤紗良です。

私は入社1年目からデジタルマーケティングに携わることのできる環境に身を置きたいという考えのもと、就職活動をしてきました。

マーケティング職志望の方は、広告代理店と事業会社、どちらを選択するかを悩まれている方も多いのではないでしょうか。まさに、私がそうでした。

今回は、私と同じようにマーケティングに興味を持っている方に向けて、どのような変遷を経てオルビスに入社を決めたのか、就職活動での苦悩や気づきを含めて包み隠さずお伝えします。

スタート時点の就活軸

私はとても好奇心旺盛な性格で、新たな挑戦をすることで自分の成長実感を得られる環境が好きでした。その一つが長期インターンです。

新しい挑戦が常にできること、という理由でベンチャー企業を選び、そこで初めてマーケティングと出会いました。

担ったのは、WEBメディア運営におけるSEO記事の分析や企画業務。自分が考案した施策の結果が、数日のうちに順位やセッション数としてダイレクトに反映され、そこからさらに改善策を考え、より高い成果を目指していく。高速にPDCAを回して実績が向上していくのと同時に、自分自身の成長も感じられることに魅了されました。

そうして長期インターンにのめり込んでいくうちに得た、私の就活軸は2つ。1つは、1年目から数値で明確に成果が見えるデジタルマーケティングに携われること。そして、年齢に関係なく、若手からでもチャレンジできる環境があることです。

“ワクワク”しない。迷走した就職活動

その2つを軸に就職活動を始めた私は、マーケティングに携われそうな企業を幅広く受けていきました。しかしながら、1年目からデジタルマーケティングに携わるという軸はハードルが高く、結果として選考に残っていったのは広告代理店でした。

次々と説明会や面接の予定でスケジュールが埋まっていき、一見すると順調な就職活動。ただ、その時の私は、「本当にこのままでいいのだろうか……」という漠然とした不安を抱えていました。

その不安を一言で表すなら、「好奇心のアンテナが立たない」です。複数のクライアントワークを持ち、幅広い経験を積める広告代理店に魅力を感じていた一方で、好奇心旺盛なはずの私が、なぜか心から“ワクワク”することができませんでした。

「自分が本当にやりたいことは何だろう」という悩みが尽きないまま、目まぐるしいほど忙しい就職活動の日々が過ぎていきました。実は、そんな時に出会ったのがオルビスです。

オルビスとの出会い

きっかけは就活メディアでもらったスカウトメールです。化粧品会社がなぜ私に……と思いながらも、“ジョブ型採用”という言葉に惹かれ、とりあえず話だけでも聞こう、という軽い気持ちで面談希望の返信をしました。

老舗の大手企業という印象しか持っていなかったため、若手にチャレンジの場が与えられる風土ではなさそうと思いながら受けた、全く期待していない状態での面談でした(笑)。

ただ、その面談で、オルビスの印象が180度変わったのを覚えています。創業35年以上の歴史を持ちながらリブランディングというチャレンジングな変革 に取り組み、年齢関係なく裁量を持って働けるベンチャーマインドを持った会社であること。

さらに、創業時からD2Cのビジネスモデルであり、蓄積された顧客データを活用したダイレクトマーケティングに強みがあることにも興味を持ち、「もっとオルビスのことを知りたい !」と、社員座談会に参加しました。

それが、私にとって大きな分岐点となります。まず、代表の小林から説明を受けた「オルビスは創業時から、世の中の様々な当たり前に対して、真逆の価値を打ち出し成長してきた」というストーリーに強く惹かれました。

そして美容業界では当たり前となっている年齢に抗う「アンチエイジング」とは反対の、人それぞれ目指す美しさは多様であってよいという「スマートエイジング®」という価値を提供していることにも。共感したと同時に、とても“ワクワク”しました。それは私自身の根底にあった「世の中のあるべき論に流されず、自分の考え方を大切にしたい」という想いからでした。

自分自身の「違和感」から生まれたビジョン

私は幼い頃から、世の中の「こうあるべき」という考え方に対して違和感を持っていました。例えば中学生の時、全員が同じ制服を身にまとい、校則で髪色や髪型を決められ、周りと同じ行動を求められる環境に居心地の悪さを感じていました。

そんな毎日とは対照的に、自分で選んだ自分らしい服を着て遊びに行く休日は、とても生き生きとしている気がして。毎日こうやって、本当の自分を開放しながら過ごせたらよいのにと思っていたことを覚えています。

他にも就職活動で、形式的なESや面接、黒髪でスーツといった外見に、「そうあるべき」と応えなければいけない空気感も苦手でした。人生の分岐点という重要な選択機会でありながらも、本来の自分を見せられない場に、とても違和感がありました。

もっと自分の考え方を大切にできる人が増え、私のように居心地の悪さや生きづらさを感じている人が少しでも減ってほしい。それはまさに、オルビスが事業を通じて成し遂げようとしていることでした。オルビスの理念に共感したからこそ、私は強く心惹かれ、オルビスであればマーケティングを通じて自分の根底にあった想いを実現できる、と確信を持つことができました。

自分のビジョンを叶えられる環境

そうして見ると、広告代理店に今一つ心が動かなかった理由が腑に落ちます。幅広い経験が積める一方で、あくまでお客様はクライアント企業であり、エンドユーザーにどんな価値を届けるかはクライアント次第です。

自分の届けたい価値が明確化したときに、すべてのクライアント対して同じ熱量を持って取り組めるか、自信を持てませんでした。

また、広告代理店ではクライアントのすべてのデータを見ることが難しく、購買を促進する短期的な施策が中心となりますが、事業会社では数年後を見据えて施策立案が求められます。

一部分ではなく複数のデータを見ながら、より全体最適で思考して施策立案ができるオルビスの環境のほうが、自分自身を成長させられると感じました。

そしてオルビスへの入社の決め手になった理由がもうひとつ。それは、「一人ひとりの個性を大切にする」という考え方が、面接や面談を通して体感できたことです。

私という人間を知ろうとしてくれていることが伝わってくるような、「選ぶ」というより「向き合う」という姿勢。まさに人の多様性を肯定し、一人ひとりが本来持つ個の力 を大切にするという「スマートエイジング®」の考えが浸透していると実感しました。だからこそ、全員が同じ方向を向いて、お客様に価値を届けることができる。そんな環境もとても魅力的に感じました。

オルビスに入社してみて

こうして私は「1年目からマーケティングに携われる」「若手からチャレンジできる」 という要素に加えて、 「理念への共感」と「社員のベクトルが揃っている組織」 に惹かれ、オルビスに入社を決めました。

実際に入社してからも、入社前に描いていたオルビスのイメージは全く裏切られることなく、日々前向きに仕事と向き合っています。

現在は新規顧客獲得領域を担当しており、代理店と連携した広告運用や、SNSやWEB上で配信するクリエイティブのディレクションを行っています。1年目にもかかわらず 、社内初の新しい施策や、年間数千万円といった予算規模の施策を任せてもらえるなど、やりたかったことに全力で取り組むことができています。

振り返って思うことは、「マーケティングに携わること」ではなく「マーケティングを通じて何を成し遂げたいか」というビジョンを明確化すること がとても重要だということ。就職活動の途中からではありましたが、ビジョンを明確化できたからこそ、全身全霊でコミットできる企業に出会えたのだと思います。

あくまでこれは私の選択となりますが、少しでも就活生の皆さんの参考になれたら嬉しいです。ぜひ周りの声に流されず、ご自身の考え方を大切に、心からやりたいと思えることが叶えられる企業を見つけてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

自分のキャリアややりたいことに迷いがあるなど、本ブログが就職活動中の皆さんの参考の1つになれば幸いです。

※本記事内容は、公開日(2024年2月19日)時点の情報に基づきます。


Profile

加藤 紗良(Kato Sara)

早稲田大学 文化構想学部卒業後、2023年4月新卒入社。新規戦略部 新規戦略グループにて、新規顧客獲得に向けたダイレクトマーケティングを担当。

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vol.3
2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】構造改革を経て、目指すのは「素肌ウェルネス」の追求(後編)

vol.4
2024.04.12

【代表小林 トップインタビュー】5年間のリブランディングによる構造改革で生み出した成果とオルビスの現在地、そしてこれから(前編)

vol.5
2024.03.19

プロダクトが持つ気配もデザインできるように

vol.7
2024.02.15

2024年のオルビスが目指すもの。全社総会『ONE ORBIS FORUM 2023 WINTER』で語られた、「お客様視点」の重要性とは

vol.8
2024.01.26

BtoB事業躍進の背景を語る。オルビスが目指す「お客様との新たな接点づくり」とは

vol.9
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「ONE ORBISで、ともに前へ。」いま改めて振り返る、内定式で語られた、オルビスの揺るがない軸と目指す姿

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vol.49
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「柔軟性とスピード感の両立」。大手化粧品メーカーから転職して1年、肌で感じたオルビスの強みとは

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2021.11.15

2018年からの3年を振り返る、リブランディングのこれまでとオルビスの未来とは

vol.51
2021.09.21

パーソナライズにサラダ販売。多角的な取り組みを牽引する、新規事業開発グループが目指す未来

vol.52
2021.08.19

部署も役職も超えて「ONE ORBIS」でお客様への価値提供を考える一日。全社総会『ONE ORBIS FORUM 2021 SUMMER』をレポートします!

vol.53
2021.06.14

風土と制度を両輪で変える。「変革エージェント」として組織改革を支えた、HRの進化

vol.54
2021.06.04

2度の産休を経て、さらに“自分らしく”。オルビスのフラットな風土で活躍する女性マネージャーの働き方

vol.55
2021.05.10

「その人そのものの良さを解放したい。」メンズ化粧品ブランド「Mr.」タスクフォースを立ち上げた新卒11年目社員の想いとは

vol.56
2021.05.10

マーケコンサル会社とスタートアップを経てオルビスへ。オルビスだからできること、そして実現したい未来とは

vol.57
2021.04.13

障がいに関わらず、専門性を高めていけるオルビスで、成長し続けたい

vol.58
2021.03.23

「ビューティーアドバイザーの数だけお客様に喜んでいただけるような魅力を持っている」ビューティーアドバイザー・チーフを経験したスーパーバイザーの想いとは

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2021.03.14

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