障がいに関わらず、専門性を高めていけるオルビスで、成長し続けたい
JOB&CULTURE
こんにちは。ブログ担当の栗本です。
今回は、HR管理グループで活躍する武井悠(たけいはるか)さんをご紹介します。聴覚障がいがある武井さんは、オルビスへの転職の際、面談を通じて「私という個人に期待と可能性を見出してくれていると感じた」と話します。そんな武井さんに、入社の経緯や実際の業務の様子、今後の展望などを聞きました。
ぜひご一読ください。
――転職するにあたり重視した点、最終的にオルビスへの入社を決めた理由を教えてください。
何より重視したのは、やはり業務内容です。「誰かの役に立てている」という実感が得られる仕事に加え、前職の経験にこだわらず幅広い業務を経験してみたい気持ちがありました。私は、感音性難聴という聴覚の障がいがありますが、補聴器の利用などである程度カバーできるため、聴覚障がいに対する会社の設備、制度は最重視していませんでした。障がい上難しいことに対し、初めからフォローを求めるより、その他のできるところで活躍したいと思っていました。
中学生の頃からオルビスの商品を利用していて馴染みがあったこともありますが、最終的に、人事の方と話した印象でオルビスへの入社を決めました。面接時に、私の希望や職務経験、適性などを踏まえ、過去の経験を活かした人事業務やシステム系など、幅広い業務を提案してくれたのが印象的で、私という個人に今後の期待と可能性を見てくれていると感じました。
――現在の業務内容を教えてください。
オルビスは全国に直営店があり、現在約800名のビューティーアドバイザー(以下、BA)が在籍しています。そのすべての人事・経理業務を本社で管理しており、私はその勤怠管理や入退社処理、異動・住所変更などの各種人事関連手続き対応、店舗への情報発信等を行っています。
全国のBAを対象としているため、全BA分の人事処理を、期日までに正確に終わらせなくてはならないという点では、大変さを感じることもあります。ただ、そのすべてがショップ運営とBAを支えており、BAの方々の働きやすい環境づくりを手伝えている実感があります。
――聴覚の障がいについて、気をつけている点などはありますか?
当社には聴覚の障がいがある方が何名か在籍していますが、障がいの内容や程度は人それぞれです。私はゆっくり大きな声で話してもらうよりも、通常のペースで歯切れよく話していただいた方が聞き取りやすいので、その違いを説明して対応していただいています。加えて、業務関連では聞き間違いがないように復唱をして確認をしています。今では周囲の方々も違いを理解してくださっていて、良い感じでコミュニケーションが取れています。
オルビスでは、聴覚障がいを持つ人に対して1人1台のタブレットが支給され、音声認識アプリを使用して会議を進めています。アプリでカバーできない部分は筆談も併用しており、情報をきちんと受け取れていると実感できています。会社として、全社員に対して情報を正確かつ平等に提供することに力を入れているのだと感じています。
――今後、挑戦してみたいことはありますか?
入社して数年が経ち、担当している仕事の専門性も深まってきたいと感じています。今後は、既存の業務を効率化させると共に、より良い労働環境の構築に積極的に食い込んでいきたいと思っています。 また、これまでは店舗関連を専門としてやってきましたが、徐々に本社を含めた業務を手掛ける機会が増えてきています。今まで培ってきた専門性を高めつつ、他部門の動きにも目を向けられるような広い視野を持ちたいですね。
――最後に、同じく障がいを持つ人たちへ、メッセージをお願いします。
オルビスに入社して日々感じていることは、障がいの有無にかかわらず、社員一人ひとりに責任ある仕事を任せてくれるという点です。「障がいがあるからこの仕事」「今までこの仕事をしてきたから同じ系統の仕事」といったことではなく、その人自身の適性を改めて見つめ直し、本人のやる気次第で色々なことを挑戦させてくれます。やりがいのある仕事で自分自身を成長させていけると思います。
※本記事内容は、公開日(2021年4月13日)時点の情報に基づきます。
Profile
武井 悠(たけいはるか) 2016年、オルビスへ中途入社。聴覚障がいをもちながら、HR管理グループにて、全国に約900人いるビューティーアドバイザーの働きやすい環境づくりを一手に担っている。